2005年6月9日(木)12:46

ドイツ政府は独仏「連合」案に消極的

ベルリン(ドイツ通信社)

ドイツ政府は、EUの個別的統合として、中心的な政治分野で独仏の「連合」Unionを模索する案を時期尚早と判断した。「これは焦眉の政治問題ではない」とベーラ・アンダ広報官は木曜日ベルリンでドイツ通信社に語った。

アンダ広報官はこの発言により、フランスのドミニク・ドヴィルパン首相の発言に答えた形になる。ドヴィルパン首相は政府演説で、中心的政治分野で独仏が「連合」を形成するという案に言及していた。

ドヴィルパン首相の提案の背景には、フランスとオランダのEU憲法否決によるEUの危機がある。首相はすでに2003年にも同じ考えを表明していた。ドイツ政府はEU全体の統合プロセスを阻害するとの懸念から、当時も控え目な反応を示していた。

明日金曜日にパリで開かれる非公式の独仏協議では、もっぱらフランスとオランダの国民投票否決に対する欧州連合(EU)の対応ならびにEUの次期財政問題がテーマとなる、とアンダ広報官は述べた。

ドイツ政府は、来週のブリュッセルEU首脳会議で「欧州連合の状況を積極的に熟考する段階」が開始されるよう主張している。これはEU憲法批准プロセスの「一時休止」などとは関係ない、とアンダ広報官は述べた。目下EUの保守系政党がこの一時休止を議論している。

原題:Berlin zurueckhaltend zu deutsch-franzoesischer ≪Union≫




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